今回の土古戦場、95HELLはベルゼバブ×ゴリラが人気になりそうですが、150HELL手動はゴリラ×黒麒麟編成で行こうという方が多いようです。(あくまで現時点では)
そこで筆者もゴリラ黒麒麟の編成を考えていたのですが、そこで1つ疑問に思った事があります。
「一期一振って、本当に必須…?」
一期一振をこれから凸るべきかどうか迷っている方もいるかもしれないので、以下で解説していきます。
【筆者が作成した仮編成】
今回作成したのは、「ゴリラ黒麒麟」想定で、終末は「誘惑のチェイン」の武器編成です。
ゴリラ召喚で得られる追撃は「虚詐のチェイン」と同じ枠で共存不可となっているため、ゴリラ編成では必然的に虚詐のチェインが選択肢から外れ、誘惑のチェインが採用される事が多くなっています。
使う武器はヴァイキング型とレスラー型で諸説あるのですが、今回はヴァイキング用で作成しています。
イシェド(ベンヌ弓)は攻撃で覚醒しているので、通常攻刃25%。
メンバーはヒューマンとエルーンのみなので、バハムート短剣は通常攻刃59%相当になります。
この予測ダメージは、船炉なしの時の数値です。また、誘惑のチェインのバフ効果はこの予測ダメージには反映されていません。
各武器の解説をすると、
タワー斧(メイン武器)…4凸なら通常攻刃12%、EX攻刃23%のダブル攻刃武器となります。また3ターン目、6ターン目など3の倍数のターンで追加ダメージが発生します。
※筆者は現時点でタワー斧を4凸にできていませんが、仮に4凸していても今回の考察の結論は変わりません。なお、3凸→4凸で理論上8%程度の火力向上を見込んでいます。
バアル斧ミーレス(コンパニオンウェポン)…斧の本数に応じて特殊枠のEX攻刃が上がる「ボルテージⅡ」系スキルがあり、またHP最大時には与ダメ3万加算の効果を持ちます。
こちらに関しても筆者はまだ3凸にできていませんが、仮に3凸していても今回の考察の結論は変わりません。
終末の神器…土マグナの終末武器。土では楽器となっています。マグナ枠の攻刃20%持ちです。
イシェド(ベンヌ弓)…与ダメ3万加算、アビダメ上限15%UPの効果を持つ武器。また覚醒により加護対象外の通常攻刃25%が追加されます。
リッチ斧…斧のボルテージⅡスキルを持つ闇のリミ武器です。カイムの逆位置効果を発動させるためにバアル斧ミーレスを2本入れず、この武器を採用します。闇のミーレス斧でも代替可能です。(完凸ならミーレス斧の方が良い)
支配の天秤…装備する武器が全種類別であればEX攻刃20%、ダメージ上限10%UPとなります。四象拳に5凸が実装されたら交換となる見込みです。
バハムート短剣…ヒューマンとエルーン対象。5凸かつメンバー全員が対象キャラであれば、通常攻刃59%相当になります。
ナルメア、サラーサやスカルが編成に入っている場合、短剣だと対象外になるため調整が必要となります。
コスモス斧…斧武器のHP・攻撃力の「ステータス」を1.5倍にするという武器。加護を活用しないゴリラ黒麒麟においては攻撃力への影響もそれなりに大きく、斧5本でダメージ上限も5%UPします。また5本目の斧として入っているため、斧ボルテージの対象となりEX攻刃を16%稼いでいる事になります。
(コスモス斧の採用については諸説あり、バハムート武器を斧にするというパターンもあるようです。)
オールドペルセウス…マグナ枠の攻刃27%を稼げる楽器。EXスキルで渾身が付いており渾身3ならストレングス枠の攻撃力最大5%UP、渾身2なら最大4%UPとなります。
オメガ斧…天司枠の与ダメUP25%となる「トリア」を付けています。ヴァイキングの主人公、シンダラなどに対しては加護対象外の通常渾身20%、EX攻刃25%の効果も発揮されます。
一期一振と交換できる武器があるか?
上記の編成の中に「一期一振」が入る余地があるかどうかを考えてみました。
まず、この中でダメージ上限UPや与ダメ加算などの効果を持たない武器としては「オールドペルセウス」「リッチ斧」「バハムート短剣」の3つが挙げられます。
そこでこの3つの武器を一期一振と入れ替えて比較してみました。
比較する上での条件は、
・味方HP100%で比較(HPが減少した場合のことは一旦考えません。)
・ガレヲン石は無凸で比較(ガレヲン完凸の場合、もう少し一期一振が有利になります。)
・控えにカイムがいる状態で比較
となります。
オールドペルセウス→一期一振に交換した場合
オールドペルセウス(EX渾身2)→一期一振に交換すると、
予測ダメージが下がります。(HP100%時点の結果です。)
マグナ枠が終末の神器とオールドペルセウスの2つしかなく、オールドペルセウスを抜くのはなかなか難しそうです。(オールドペルセウスにEXスキルが付いていない場合は一期一振の方が良いです。)
ただし、この結果はかなり僅差であると言えます。
筆者はガレヲン無凸なので、一期一振のスキル効果は「通常攻刃22%×1.1= 24.2%、通常渾身9.56%×1.1=10.516%」となります。
これがガレヲン完凸の方になると「通常攻刃22%×1.2= 26.4%、通常渾身9.56%×1.2=11.47%」となります。
ガレヲンの凸状況で数値は変わってきますが、ガレヲン無凸〜ガレヲン未所持ならEX渾身オルペが有利という事になりそうです。
仮に一期一振が僅かに上回るケースがあったとしても、「EX渾身の付いたオルペで代替しても良い」と言って差し支えないレベルであると思われます。
また付け加えて言うならば、HP減少時の火力ダウン幅は一期一振の方が激しいためその点でもオルペ優位となりそうです。
リッチ斧→一期一振に交換
次にリッチ斧と一期一振を交換してみます。
こちらも下がりました。これもHP100%時点の結果です。
また、こちらのパターンは斧の本数が減っているためコスモス斧のダメージ上限UP効果も1%減っている事になります。
バハムート短剣→一期一振
これは見るまでもないと思うのですが、一応比較してみます。
バハムート短剣の効果量が大きいため、やはり下がります。
なお、ナルメアを入れる場合はバハ短剣対象外となるため注意が必要です。
今回はシンダラ、イルノート、アンスリアの3人を検討していたので短剣を採用しました。
上限系を犠牲にして一期一振を入れる可能性はあるか?
以上の比較から、ゴリラ×黒麒麟という「加護がない編成」において一期一振は最適解に入ってこない可能性が見えてきました。
ただし「素の火力を上げるために、ダメージ上限や与ダメ加算系のスキルを減らす」という選択肢は考えられます。
その場合に候補になりそうな武器としては「支配の天秤」「イシェド」「コスモス斧」などが考えられます。
以下でそれらの武器と交換してみた結果を紹介します。
支配の天秤→一期一振の場合
今回比較した中で、一期一振を採用するとしたらこのパターンが一番可能性がありそうです。
比較すると11%程度の火力上昇になりました。
その代わり、ダメージ上限が10%下がることになります。
天秤を抜いた分のダメージ上限をどこで補うかという問題が出てきます。
仮にイシェドを四象拳(邪)に変更すると、ダメージ上限の減少はカバーできますが今度は与ダメ加算が6万→3万に減ってしまいアビダメ上限も下がってしまいます。
イシェド→一期一振の場合
イシェドの与ダメ加算が3万ありますが、それを考慮に入れても予測ダメージは伸びます。
このパターンは、「ダメージが全く上限に届いていない場合」においては一期一振が有利です。ただし上限ダメージを叩けている場合は与ダメ加算やアビダメ上限を持つ分だけイシェドの方がダメージが伸びる可能性が高そうです。
ゴリラ×黒麒麟の編成は、ゴリラのストレングスバフなどがあるおかげで、アサシン発動時でない限り意外と上限を叩けてしまいます。ですので編成にもよりますが、イシェドの方が強そうです。
また、上限に届いていなかったとしても、追撃・連撃モリモリの場合は与ダメ加算のあるイシェドが有利になる可能性があります。
コスモス斧→一期一振の場合
コスモス斧は、イシェドと違って与ダメ加算は持っていません。その代わりダメージ上限UPの効果があります。
上記の比較の結果としては、「素の火力は約1.6%程度増える」「ダメージ上限は5%減る」という事になります。(またHPは減ります)
ダメージ上限が5%減ってしまうというのは、かなり痛手です。
それと引き換えに得られる火力上昇が1.6%程度というのは、割りに合っていません。
そうするとやはりコスモス斧と一期一振の交換も難しそうです。
ただし、「支配の天秤」と四象拳(邪)を併用している編成の場合、コスモス斧を入れずに別の斧武器を入れるというパターンも考えられます。
【まとめ】
以上を踏まえて、筆者の個人的な感想を書いておきたいと思います。
(「違う!」という部分があれば気軽にコメントでご指摘いただけると幸いです。)
ポイントとしては…
・ダメージ上限や与ダメ加算を重視した編成の場合、ゴリラ黒麒麟編成で一期一振の枠はない可能性が出てきている
・ダメージ上限系よりも基礎火力を重視した編成では一期一振の枠があるケースもあるが、新武器の登場によりその優位性は薄れてきている
(ティターンの加護がある編成においてはその限りではない)
という印象を持ちました。
ボルテージ系スキル、EXスキル付きのオールドペルセウス、覚醒イシェドの登場などにより、「ゴリラ×黒麒麟」編成において一期一振の必要性は大幅に薄れてしまったと言えそうです。
加護がない状況において、一期一振は「通常攻刃22%、通常渾身が最大で9.56%」という効果量になります。この数値はティターンの加護がある編成では非常に強力ですが、加護石がない場合、無課金入手できる武器で代替できてしまうレベルの数値になってきています。ガレヲン完凸の場合でも、ほぼ誤差と言っていいレベルの違いと言えそうです。
(それだけ、無課金武器が優秀になってきたとも言えそうです。)
もちろん武器が不足している場合は、代替武器として入れる事はできるかもしれませんし、上限系よりも火力を重視したい場合など編成状況次第では一期一振が最適解になるパターンもあるかもしれません。
(天秤・コスモス斧のどちらかを使っていない編成では1枠余裕ができるため、一振が10本目の枠に滑り込んで来ます。)
また今回はヴァイキングのゴリラ×黒麒麟での比較でしたが、別ジョブになると若干結果が変わってくる事もあるでしょう。レスラー編成の場合、メイン武器が格闘武器に縛られてしまうというのも無視できません。
しかし、仮に一期一振が最適解になったとしても誤差レベルの優位性になるのではないかと思います。
片面ティターン・両面ティターンの編成であれば一期一振の出番はありますが、少なくともゴリラ黒麒麟編成で使うために一期一振を凸する必要はないと言えそうです。
ただし今後、「刀対象のボルテージⅡ武器」が登場したりすると、一気に事情が変わってくるかもしれません。そういった環境変化の可能性がある事はご承知おきください。
(言うまでもありませんが、「土古戦場直前に刀のボルテージⅡ武器が来たとしても、今から天井できません!」という方は環境変化があろうとなかろうと現状の手持ちで考えるしかありません。)
一応最後に免責事項ですが、本記事を読んだ上での武器の要・不要の判断はすべて自己責任でお願いいたします。
「ゴリラ黒麒麟ならもっと良い編成がある!」という方がいらしたら是非教えて下さいm(_ _)m
余談: AKフォーエイは…?
一期一振の枠があるかないかというレベルの話をしているくらいなので、当然ながらAKフォーエイの入る枠もありません。少なくともゴリラ黒麒麟編成のために作る必要はないと思われます。
追記: 200HELL実装が発表
この記事を書いた後、200HELLのボスが実装される事が発表されました。
現時点で200HELLのボスのHPや防御値は不明ですが、150HELLよりも長期戦になりゴリラ×黒麒麟ではなくティターン編成になる可能性も高そうです。
ティターン編成を前提とするならば、また一期一振の優先度は高まります。あるいは、両面想定で技巧編成も選択肢に入ってくるかもしれません。(両面ティターンの編成であれば今度は渾身+技巧+治癒のサイレントナイトリークスなども強くなってくるので、その辺りも比較検討するのが良いと思います。)
実際に200HELLボスの詳細がわかるまで読めない部分も多くなって来ましたが、環境が変わるため注意が必要です。
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