今回は、2022年夏に実装された季節限定召喚石「水着ベリアル」についての話です。
「水着ベリアルを入手するべきかどうか?」という話に関しては「Yes」という回答しかないと思っているので、入手した上で完凸をするべきかどうかについて考える記事を書いてみました。
基本的な性能はGamewithさんの記事を参考にしています。「サブ加護でカウンター効果がある(キャラ属性不問)」などといった基本的なところは周知されている前提で説明を割愛しているのでそのあたりはご了承ください。
▼結論
[1] 凸状況で(サブ加護)被ダメUPのデメリット効果量が変わってくるため、被ダメを抑えつつ使いたいなら凸推奨
[2]被ダメが多いほうが良い場面もありえるので、そういった運用を想定するなら様子見推奨
(万が一ダブった場合、完凸と0凸で使い分けできる可能性もゼロではない)
[3] 凸状況で召喚時に付与されるランダムバフの数が変わってくるため、召喚効果をムーブに組み込みたいのであれば凸推奨
[4] アーカルムやベルゼバブ、天司石などに比べれば凸の優先順位は低い(これは私見です)
▼凸しても「変わらない」部分
〜召喚効果〜
・召喚ダメージの「ダメージ上限」
・召喚可能になるまでのターン数(無凸でも開幕召喚が可能)
・召喚の3ターン後に付与されるデバフの内容
・召喚時に付与されるランダムバフのラインナップ&効果量
〜サブ加護〜
・カウンターのダメージ倍率
・カウンター効果の持続ターン数(3ターン)
・カウンターの発動回数(1回)
以上の要素に関しては、水着ベリアルが0凸でも完凸でも変わりません。
この召喚石の目玉性能はサブ加護のカウンター効果ですので、ここだけが目当てであれば基本的に無凸運用が可能です。
では凸で何が変わるかというと、下記のような部分になります。
▼サブ加護デメリットの「被ダメUP」の数値
まずサブ加護についての話です。
水着ベリアルのサブ加護では、回復不可の「被ダメUP(3ターン)」が付与されます。これは0凸でも完凸でも変わらないのですが、その被ダメUPの数値が異なります。
0凸では1ヒット2000の被ダメージUPですが
3凸では1ヒット1000の被ダメージUP、
完凸では1ヒット500の被ダメージUPとなります。
敵の攻撃が1ヒットであればそこまで大きな差ではないのですが、例えば全体10ヒットの多段攻撃なら
無凸は2000×10発 =20000のダメージ増加、
完凸は500×10発=5000のダメージ増加につながります。
HPをそこまで盛っていない短期編成だと、元々のダメージに+2万も被ダメージ増加してしまえば味方が即死してしまい、カウンターも発動しない恐れがあります。
〜多段攻撃の参考例〜
・肉集め(EX+)…全体ランダム10回攻撃
・アーカーシャHL…HP85%トリガーで全体ランダム40回攻撃など
・つよばは…CT技で多段ヒットの全体ランダム攻撃
攻撃がヒットせずカウンターが発動しない確率よりも、攻撃を受けすぎたキャラが落ちてカウンターが発動しないリスクが結構高いように思われます。
(たとえば肉集めの場合、味方の敵対心が均等なら1-4×0.25^10 =0.9999961853 の確率で2人以上がカウンターしてくれる計算になりますが、こうした確率計算は被弾したキャラが落ちる可能性について考慮できていません。)
キャラ落ちする確率はこちらのHPや敵のもともとの火力によって変わってくるので算出しづらいのですが、通常より敵対心の高いキャラを起用する場合は注意が必要となるでしょう。
味方がカウンター発動前に倒れてしまったり、ムーブを完遂できなくなってしまっては本末転倒になるので、戦う敵と使う編成次第では完凸を目指すことになりそうです。
追記: 入手後、つよばは(光マグナ)の編成でしばらく使ってみましたが、つよばはでの使用であれば無凸のままでも特に支障はありませんでした。つよばはのCT技で多段ヒット攻撃もあるのですが、それが飛んでくる頃には水着ベリアルのデメリット効果も切れている事が多く、事故要因になる事は少なそうでした。
▼逆に無凸が有用な場面もたまにありそう
逆に、「被ダメージ量が多い方が良い」場面がごくたまに出てくることも考えられます。
被ダメージ増加を活かして特定の味方を早めに落としたり、裏から賢者を出したり、背水を効かせたりするなどの使い方も考えられます。
やや特殊な使い方になるので万人向けとは言えないのですが、念のため「完凸と無凸両方確保しておきたい」と思っている方もいるようです。
個人的にはわざわざ2枚確保しにいくほどではないと思っていますが、「完凸した後にもう1枚無凸を引いても無駄にはならない」という捉え方はできるとも思います。
これは「完凸してしまいたい」と考えている方にとって背中を押す情報になると思います。
▼召喚効果についての考察
ここからは召喚効果についての話です。
最近、水着ベリアルを召喚するムーブを採用している方をちょくちょく見かけますが、水着ベリアルの召喚効果は凸状況によって異なります。
水着ベリアルの召喚にはデメリットとなるデバフもあるのですが、デバフが付与されるのは召喚した3ターン後であり、それまでに戦闘が終了するなら実質的に召喚デメリット無しという事になります。
(ミリ残しした時はかなり面倒くさいことになるのでその点は注意が必要です。)
セミオート(1召喚した後にフルオートするなど)で召喚されることはまず無いと思いますが、3〜5ターンくらいのムーブで戦闘終了の2〜3ターン前あたりで召喚すると意外に役立つという感覚です。
▼狡知の魅惑で「魅了」されている時もアビリティや召喚は可能
召喚した3ターン後に狡知の魅惑が発動するとフロントにいる味方全体が魅了状態になってしまい、ターン進行時の攻撃はできなくなります。この魅了状態は「回復不可」となっており、クリアハーブなどを使ってもすぐには解除できません。
しかし魅了状態でも召喚石の使用やアビリティの使用はできるため、敵のHPが少しだけ残った時のトドメくらいは魅了状態のままできる可能性もあります。
▼召喚時付与のランダムバフの数が変わる
水着ベリアルの召喚効果はメリットとデメリットがあり、まずメリットは「全6種の強化効果の中から、ランダムにいくつかが付与される」という事です。そしてデメリットは、「召喚の3ターン後に3つのデバフが付与される」という事です。
後者のデバフについては無凸も完凸も変わらないようですが、付与されるバフの数は凸状況によって異なります。
0凸時…バフ6種類の中から2種類付与
3凸時…バフ6種類の中から3種類付与
完凸時…バフ6種類の中から4種類付与
どのバフが付いて欲しいかは編成によるのですが、通常軸であれば追撃15%(3ターン)が当たりと言えるでしょう。各属性の追撃石(カリュブディス、セキトバなど)は基本的に効果が1ターンですが、水着ベリアルの追撃は3ターン継続するというのも大きいですね。
その他で汎用性が高いのは久遠枠の攻撃力UP(30%、3ターン)、敵が有利属性であればクリティカル率100%UP(ダメージ加算倍率20%、3ターン)もありがたいです。
DA率UP、TA率UPなどもありがたい場合はありますが、これらは元々連撃確定済みの編成では恩恵を受けられない場面も多いと言えるでしょう。
(やや面倒くさいですが、「TA確定がついたのでネハン2を省略する」などアレンジで恩恵を受ける事はできそうです。)
▼水着ベリアル召喚をムーブに組み込むなら完凸推奨?
ここで注目したいのは、完凸なら、追撃・攻撃・クリティカルのいずれか1つは絶対に付く という事です。逆に言うと、0〜3凸なら、追撃・攻撃・クリティカルの3種がすべて外れる場合があります。
完凸であっても運要素が入ることに違いはありませんが、バフ付与するための召喚石として見た場合、完凸と0〜3凸では最低保障ラインにかなりの差があるという事です。
「上振れしたらラッキー」という感覚であれば無凸時点でも召喚効果を使う選択肢はありますが、固定ムーブで確実に敵を倒したい古戦場などで使う場合、ムーブに組み込むなら完凸が欲しいところです。
無凸のまま使うのであれば水着ベリアルはサブ加護枠に入れておき、戦闘中の召喚は別の石を組み込む方が良いでしょう。
▼完凸時、「追撃」が付与される確率
完凸水着ベリアルで追撃が「付かない」確率 (5/6)(4/5)(3/4)(2/3)≒ 33.3%
→逆に言うと、66.6%の確率で追撃がつくという事になります。
▼水着ベリアルの召喚ダメージは大きい
Gamewithの調査によると、水着ベリアルの召喚ダメージは、初期のダメージ上限が112万と設定されているようです。
これはかなり高い数値で、例えば完凸の天司石(ウリエルなど)は80万、完凸の神石は84万、完凸刻印石は70万、完凸ゴリラは63万、完凸ベルゼバブは約240万くらいになっているようです。
ベルゼバブに比べるとさすがに見劣りしますが、神石の召喚ダメージを超えてくるのはなかなか大きいです。実際に使ってみると召喚1回で400万以上のダメージになるので、ダメージソースとしてもそこそこ期待できます。味方へのバフを付与しながら出せるダメージとしては悪くないでしょう。
ただダメージ上限は0凸〜完凸で変わらないものの、ダメージ倍率は凸で上がっていくようになっているらしく、ダメージ上限をちゃんと叩けるかどうかは「敵の硬さ」「主人公の火力」「石の凸状況」などによって変わってきます。
(ルリアが編成に入っている場合は主人公ではなくルリアの火力参照となります)
▼刻印石や追撃石の召喚とどちらが良い?
これについては一概に言えないので難しいところです。
追撃石(オウルキャット以外)は効果が1ターンだけですが、水着ベリアルで追撃が付いた場合は効果が3ターン継続します。
一方ですでにダメージ上限まで叩けている場合、水着ベリアルで追撃が付かなければ恩恵があまりない可能性もあり、追撃石を召喚した方が良かったという事も考えられます。
刻印石に関しては無凸と完凸で大幅にバフの効果量が変わってくるため、その方の手持ちによって考え方が変わってくると思います。
水着ベリアルを召喚するなら完凸しておいた方が良いと言えますが、完凸していたとしても必ず他の召喚石より優先して使われるかというと「場合による」としか言えません。
また稼ぎたいダメージの「最低保障ライン」を重視するのか「期待値」を重視するのかでも話が変わってきます。期待値ベースで考えるのであれば水着ベリアルは割と有利だと言えるでしょう。
▼水着ベリアルの凸優先順位はどのくらいか
凸によるバフ付与数の増加と、召喚ダメージの高さ、サブ加護のデメリット緩和など諸々を含めて考えるなら、水着ベリアルの凸は「アリ寄り」だと個人的には思います。
サブ加護枠がもう2枠では足りなくなってきている事もあり、完凸石のステータスの高さが地味にありがたい場面もあると思います。
とはいえ水着ベリアル以上に優先順位が高い召喚石が多いのも事実です。
金剛晶使用の優先順位を私見で書くとすれば、
(※古戦場や周回コンテンツ目線で考えた場合)
アーカルム石 > ベルゼバブ石 > 通常ベリアル > 天司石 >= カグヤ > 水着ベリアル
…といった感じではないかと思います。
各属性のアーカルム石や天司石、ベルゼバブやカグヤより優先されるほどではないものの、全属性で使える汎用性も考慮すればその次くらいに優先されてもおかしくはないでしょう。
(季節限定だから被るリスクが低く、比較的金剛晶を使いやすい石ではあると思います。)
取り組むコンテンツや注力属性によって優先順位は変わってくるので、あくまで私見です。
筆者はまだ天司石がすべて完凸になっていないのでもう少し様子を見るつもりでいますが、古戦場中に必要性を感じたらその場で凸ってしまうかもしれません。
各属性の天司石は古戦場に間に合えば基本的にOKと言えますが、水着ベリアルは全属性で使えるのでその辺りをどう考えるかですね。
色々と書きましたが、水着ベリアルは0凸でもカウンター効果は最大性能が発揮でき、開幕デバフ付与されるデメリットを逆手にとってカッツェの逆位置を発動させられたり、カウンター付与時にTA確定するキャラを活躍させられたりする、様々な面で役立つ召喚石です。
短期戦であればかなり重要な石となってくるので、リンクスチケットの余剰が無い方は0凸でもよいので月末のレジェフェスでなんとか確保しておきたいですね。
追記: 召喚効果に対するバフ延長の結果
水着ベリアルを召喚した後にヴァイキングのヨムスブルグなどでバフ延長した場合、バフは延長されます。一方で「狡知の魅惑効果」はバフ扱いではないようで、延長して発動ターンを遅らせるということはできませんでした。
被ダメージ増加のデバフも当然3ターンのままです。
コメント